谷口君はゲーセンを出るとため息をついて春菜を見た。


「大丈夫か?」

ん?なにが?


「…今日…いろいろとあったし…。」

顔をしかめてまた、ため息。

もしかして…心配してるの?

わずかに凹むでるような……。

「…なんか飲むか? 食べたいもんある?」

気を使ってくれてる?

ぽかんと見てる私に気づくとチッと舌打ちして目を逸らした。


「クスッ…。」
思わず笑ってしまった。