ひとしきり笑って、春菜の手を取り、指を絡ませ歩き出す。


「えっ…、手…。」


「ゲーセン行くか…。」


春菜の動揺を気にせずゲーセンに入っていった。


あ…久しぶりだなぁ。

一時、大地達とよく来てた。

思い出にふけって、カーレースの台を見てたら…。

「するか?」


「へっ?」

谷口君がポケットから小銭を出した。


「い、いいですっ…。」

やりたそうに見えた?
焦ってる私の後ろから声がした。


「「弘人!」」