弘人はしばらく亮介を見ていたが、店の奥から出てきた『ハル』を見つけた。

こちらへ歩いてくる『ハル』に近づく男がいた。
『ハル』の顔が強張っている。

弘人は『ハル』の所へ行こうとした時、『ハル』の肩を抱く男が近づく男を睨みつけた。

『ハル』は肩を抱く男に微笑んでいる。


気に入らない…。

弘人の視線に男が気付いた様子で弘人の視線から『ハル』を隠した。

弘人は訳の解らない苛立ちに、戸惑う。
初めての感覚だった。


─手に入れたい─
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