薄暗い店内、音楽に合わせ踊る人々。

弘人は壁にもたれ、回りの女達に見向きもせず店内に視線を向ける。

あの女はどこだ?
弘人は上野春菜を探して辺りを見回す。

「…『乱舞』の登場だ。」
DJの声が聞こえ、ホールの歓声が響く。

回りの女達もステージの方へと移動する。

なんなんだ…。

「亮介、あれは?」

「あ~。ダンスの奴らだ。すげえ人気でさ、だから、こいつら出る時はチケット制なんだよ。」

「ふーん。」

ステージで踊る3人を見る。
女一人に男二人か…