家族にも言えなかった。
心配させたくなかった。
誰もが見て見ぬ振り…私に関わろうとはしなかった。
今まで私の側にいて庇ってくれていた親友がそのグループ側に行った事が一番ショックだった。
「陽菜…何で ?」
『安西 陽菜 』私の親友…。
親友だと思っていた。
学年で1、2位の美少女。明るく、勝ち気な性格に男女問わず人気があった。
「克己に近くあんたが昔から大嫌いだった。小さい頃から近くにいたのに………。何で…!!ムカつくのよ!! 克己に近くあんたが!!」
憎しみのこもった目で睨み付け、突き飛ばされた。
理解出来なかった…。
私は意地悪されてただけなのに…。