「あんたら何?」
威嚇したように低く冷たい声。
「西島さんのお友達です」
真莉奈が大ウソを笑顔で発する。
「友達?」
翔さんが呟いたので、私は違うと心の中で叫んだ。
「あなたも西島さんのお知り合いですか?よければ私達も西島さんを介してお友達に……」
真莉奈がそう言った瞬間、翔さんの表情が無くなった。
「友達って都合のいい言葉だよな。友達って言っといて自分に繋ぎとめて、いらなくなったらポイ捨てだ。見向きもしなくなる」
酷く冷酷な声。
「いや、あんたの場合違うか。あんたは友達って言葉でいじめを正当化してる」
翔さんはゾッとするくらい冷たく言い放った。