外はすっかり暗くなっていて

窓を開けると
星が幾つも見えた。



文字通り一人きりで

バラの花が浮いた風呂に入りながら星を眺めている。


世の中の綺麗なものを
独り占めしているようで

今は
それが素直に楽しい。


あのときと
何が違うんだろう。



いつまでも、風呂に浸かって

いつまでも

星を眺めた。


後回しにしてしまったら勿体無い事も、あるのだなと思いながら。