「ドアが開きます」


そのアナウンスと共に
大勢のサラリーマンや学生が
電車の中に入っていった。


あたしもその大勢に中にいるから
上手く身動きが取れない。



でもその方がいい。


何もしなくていいんだもん。

考え事だけをさせてくれる。






先生。
あたしね、後悔がたくさんあるの。



もし、もし…
あたしがもっと早く生まれてたら

もし、もし…
あの時あたしが抱きしめていたら



そんなくだらない事ばかり。


くだらないから
友達にだって話せない。

でも一年間も考えるてことは
くだらないことなんかじゃないのかも
なんて思ったりするこの頃。