待ち合わせしたカフェに入ると愛理はジャージ姿でノーメイクで座っていた


「ちょっ愛理どうしたの?」


「沙菜‥」


愛理がこんな格好で家から出るのは初めてだ


たかがコンビニに行くときでさえもちゃんとするのに


「どうしようっ‥」


「何があったの?」


愛理は目を涙いっぱいにして私を見る


「どうしよう‥」


「愛理落ち着いて、とりあえず、何か頼もう。ね?」


メニューを覗き込む


「いつものにする?」


コクンと頷く愛理


私は店員を呼んで注文した


「何があったか話せる?」


話さないことには何も始まらない


「…ごめんっ‥」


「愛理‥」


愛理はついに泣きだしてしまった


「うっ‥うぅっ‥ふぇ」


「…」


私は愛理が落ち着くまでただ座っていた


愛理が無断欠勤した理由と関係があるのかな?


愛理が落ち着いたのはそれから2時間を超えていた


「ごめん‥」


「愛理、話して?何があったの?」