沙菜SIDE


翌日愛理は出勤してこなかった


どうしたんだろ?


無断欠勤なんて初めてだ


私は荷物をまとめ会社を後にした


何か帰る気にならなくてバーに向かう


裕が働くバーに


中に入るとすでにお客さんがいた


「おっ沙菜!」


カウンターから手を挙げ私を呼ぶ裕


私は微笑んでカウンターに座った


「珍しいお客さんだな」


「久しぶりに来た」


「じゃあスペシャルメニュー作ってやるよ」


裕は腕まくりをして作り始めた


「あ、その前に何か食ったのか?」


私は首を横に振った


「しゃあねぇなぁ」


そう言って奥に入ってく裕


戻ってきた裕の手にはフライドポテト


「これ食え、つまみになるだろ」


「ありがと」


裕はニコッと笑った


そして出てきたお酒はキレイな薄ピンクのカクテル


「キレイ~」


「だろ?もう作れないから」


「ははっ何で?」