「協力してくれるだろ?」


「っ…あぁ」


俺は目を逸らした


「俺どうしたらいい?」


もう諦めろよ


「相手の気持ちが大事だろ」


「だよなぁ‥お前から聞いてみて‥いや、やっぱやめた」


マジなんなんだよ


俺は携帯をポッケの中で握りしめた


「マスターおかわり」


俺は紛らすかのように飲んだ


何でこうなるんだよ‥


「琉生~俺もうわかんねぇよ」


お前が一番わかんねぇよ


「悟、今日は帰るわ」


「え?」


俺はイライラしてバーを後にした


携帯を見ると沙菜からメールが来て1時間半が経っていた


TRRRRR TRRRRR


「はい」


「悪い、今どこ?」


「琉生の家」


「わかった」


俺は走って家に帰った


エントランスには寒そうに立つ沙菜の姿があった


「早く入れ」


エントランスの暗証番号をおしてドアを開ける