目を覚ますとベッドの中だった


「起きたか?」


「‥琉生」


琉生は頭を掻きながら私のそばに座った


「メシ食えるか?」


「フッ昨日と反対」


「味も反対かもな‥」


琉生の手元を見るとカピカピのお粥


「食べる」


「いや、やっぱやめとけ」


「いいから」


私は琉生からお粥を奪い食べた


「腹壊すぞ?」


「作ったのは琉生じゃん」


「…」


嬉しかった


琉生の気持ちが


「ありがとう」


琉生の顔を見ると、琉生は目を逸らした


「それ食ったら薬飲めよ」


そう言って立ち上がる琉生


「そばにいて‥?」


無理なのはわかってる


琉生スーツ着てるし、仕事なのはわかってる


でも琉生にいてほしい、そう思った


「俺仕事、ゆっくり寝ろ」


「‥ん」


琉生は私を見て顔を近づけた