私はそっと部屋を出た


そのときインターホンが鳴った


私は宅急便か何かかと思い出た


「はーい」


私はその人を見て固まった


「えっ‥何で‥」


悟はボソッと言った


私は無言でドアを閉めようとした


でも悟は足を挟んでそれを阻止した


「沙菜‥」


「帰って」


「おい」


悟は強引に入ってきた


私はリビングに戻りコートと鞄を持った


「沙菜、どうしてお前がここにいるんだよ?」


「関係ないから」


悟には関係ない


私はそのまま帰ろうとした


でも悟が私の腕を掴む


「琉生とどういう‥「関係ないって言ってるでしょ?放して」


「答えろよ」


「離してっ!」


私は悟の腕を振り払い、その場を後にした


外に出ると雨が降っていた


私は雨が止むまでエントランスにいた


何でだろう、涙が出る


久しぶりに会った‥悟