琉生をちょっとイジメたくなった


琉生の焦る感じが面白い


「いいよ。琉生はモテるだろうし?我慢してあげても」


「いや、俺は沙菜だけだって。聞けよ」


「聞いてるよ?」


おかしくなってきた


笑っちゃいそう


愛理は完全に笑ってる


「はぁ‥マジ悟恨むし」


「プッ」


私と愛理はついに声にだして笑った


「沙菜?」


「冗談。私は琉生を信じてるから」


「はぁ‥沙菜は頭がよくて助かるわ」


「え?」


どういう意味?


「あ、いや」


琉生はクタクタの様子でキッチンから水を取り出した


「で、琉生くん結衣が何?」


「あ、そうそう。あの子どうにかしてくんない?」


「無理だよ。あの子超面倒くさいから」


「…」


琉生は水片手に固まった


「琉生くんがかっこいいのが罪だわ」