「思い出したの?」


すると愛理ちゃんも俺のそばに来て言った


「ごめんなさい、騙してたの」


「琉生、悪気はないんだよ」


クスッ


「わかってるよ、元気そうでよかった」


ん?


待てよ‥


確か愛理ちゃんと結衣は友達だったよな


一緒にバーで飲んでたし


「あ、愛理ちゃん」


「なぁに?」


「結衣のことなんだけど」








沙菜SIDE


「結衣のことなんだけど」


耳がピクッと動く


「琉生くん‥」


愛理が私を見るように目で訴える


「あ‥沙菜、勘違いすんなよ?」


「確かあの子『私だけだよね?』って琉生に聞いてたかも?」


「いや、あれはな‥」


愛理はクスクス笑った