どうしてそんなに優しいの?


また嫉妬して、沙菜の幸せ奪っちゃうかもよ?


「愛理は?」


「っ‥私も‥会いたい」


「じゃあ、今から沢山思い出作って裕に土産話してあげよう?」


「っ‥沙菜っ‥ごめんなさいっ‥」


「愛理、謝るのは私だよ」


「ううん」


そんなことない


発端は私なんだから


「愛理の気持ちに気付いてあげられなくてごめんなさい」


私はぐちゃぐちゃの顔で沙菜を見た


「自分しか見えてなかったの‥」


「ううん、それは私の方だから」


「フッ。やっぱ私たち似たもの同士だね」


「うん、だね」


沙菜、ありがと


ごめんね


これからは沙菜のこと精一杯大事にする


だって、こんなイイ友達他にいないもの


「あーよっかたぁ~」


沙菜は大きく背伸びしてソファに身を預けた


「愛理に告白できた」


「フッ。私も」