TRRRRR TRRRRR


「何」


「電話切るなよ」


私はバッグを広い歩き出す


「それで?私に何?」


「そう怒るなよ。こっからどうすればいい?」


「知らないわよ!」


私は電話を切り、電源を落とした


どうして沙菜は妊娠して私はしないのよ


何で沙菜ばっかり


私は裕の家に来た


インターホンを鳴らしても出ない


いないの?


「はぁっ‥」


私は裕の家を後にし悟の家に向かった


悟の家のインターホンを押すと悟は出てきた


「お前急に電話切るなよなぁ」


「ねぇ、沙菜が妊娠したって本当なの?」


「あぁ、今日病院行ったってよ」


チッ


「で?」


「でって。俺どうしたらいい?」


「はぁっ‥」


私は腕を組みソファにドカッと座った


イライラは収まらない


「結婚でも何でも…そうか」


いいこと思いついちゃった


「何?何かいい案思い付いたのか?」


「フッ。あんた沙菜と結婚すればいいのよ」