琉生のボソッと言った声は聞き取れなくて


私は目が半分潰れかけ


それから寝るのに時間はかからなかった


目が覚めると琉生の部屋にいた


「あれ‥」


「ほら、飲め」


「ん」


琉生に水をもらって飲んだ


ベッドから出てテーブルにグラスを置いた


「琉生ごめんね」


するとフワッと抱きしめられた


「琉生?」


「…」


琉生は強く抱きしめる


「何かあった?」


「…」


私は琉生の腰に手をまわした


暖かい


また寝そう


「琉生‥吐きそう」


「えっ‥大丈夫か!?」


琉生はバッと離れ私の顔を覗き込んだ


「トイレ」


私はトイレに走った


トイレから戻ると琉生が心配そうに見てくる


「飲み過ぎたかも」


「バカ、加減しろよ」


「へへっ」