沙菜SIDE


みんな大分酔ってきて、ソファや床で寝始めた


私は一人飲んでいた


悟はどうして私に言い寄るんだろ?


愛理と付き合ってるなら私なんてほっといたらいいのに


あぁ‥頭痛い


もう考えるのやめた


そのとき、電話が鳴った


「沙菜‥会いたい」


「いいよ~」


「酔ってんのか?今どこ?」


「友達んち」


「どこ?迎え行く」


私は場所を伝えて電話を切った


私はフラフラな足取りで部屋を出てエレベーターに乗る


「あぁ‥飲み過ぎたかな」


私はマンションの前に出て車道を見つめた


琉生はしばらくして来た


「沙菜!寒いだろ、早く乗れ」


「うん」


私は車に乗り込んだ


「何もされなかったか?」


「ははっ!まずアイツらは私を女として見てないから」


「‥」


琉生はホッとしたような顔をした


「しゅっぱーつ」


「たく‥バカ」