「わかったよ」


悟は舌打ちをして車を出した


「てか悟、いつまでこんな子供みたいなことさせる気?」


「もういいよ」


「そう、なら助かるわ」


私は琉生と並行して付き合ってた男と結婚した


正直今の旦那の子


琉生には悪いけど


悟がしつこいから


こんな女々しい奴だったなんて


幻滅もいいとこよ


にしても琉生、今の彼女に本気なのね


よかったわ


私の二股が原因で別れたから


女が苦手になってるかと思ったけど


琉生、その子を愛してあげてね


もう私は現れないから


「悟、悟の元カノってそんなイイ子なの?」


「あぁ」


「ふ~ん、でも振り向いてもらえないんだったら諦めたら?」


「…」


「その方が幸せってときもあるよ?」


「‥」


「それに、しつこい男は大概の女は嫌いよ?」


車が家の前に停まり、私は車から降りる


「じゃあね」


私はドアを閉め家の中に入った