琉生SIDE

沙菜からのメールを見てから俺は落ち着かない


いや、でも友達だとはっきり言ってる沙菜を信じよう


でもどうも落ち着かない


俺は社長室をウロウロした


「社長、お客さんなんですが」


秘書が無線を入れる


俺はスイッチを押して言う


「入れていい」


「はい」


するとノックされ、客が入ってきた


「琉生‥」


俺は固まった


美里が子供を抱いて入ってきたのだ


「美里‥俺は「一度でいいの」


「…」


「抱いてやって‥」


そう言って俺に近づき子供を俺に渡そうとする


俺は迷ったが子供を抱いた


首もまだすわってない小さな子供


俺の腕の中でキョロキョロとする子供


今にも泣きそうな顔


俺の指を握る小さな手


ごめんな‥


ダメなパパで‥ごめん


「琉生‥私あなたがいないと不安なの」


「‥親はお前だけだ、しっかりしろ」