そうなんだね


「沙菜とはいつ知り合ったの?」


「中学んとき」


裕はグラスを見つめながら言った


「へぇ。そっか」


そんな前から今までずっと沙菜を想ってきたんだ


「俺は一生アイツしかいないと思ってる」


「…」


「だからやっぱり‥「裕、私はそれでもいいの」


「…」


裕がそばにいてくれるだけでいい


そりゃ、想ってくれた方が嬉しいけど


でもそれはこれから忘れていけば‥


私は裕に抱きついた


「別れるなんて言わないで」


絶対イヤ


別れるなんて、イヤ


私は悔しくて


裕の口を塞いだ


裕は私のもの


絶対手放さいんだから


裕は私だけ見てればいいの


私は裕を押し倒した


「裕、抱いて」


「…」


私しか見れなくなればいい