そんなとこも可愛い


オレンジジュース久しぶりに飲むなぁ


「ありがと」


「ん」


裕は床に座ってジュースを飲む


「ねぇ裕の卒アルとかないの?」


「あるよ、見る?」


「うん」


裕はクローゼットを空けてガサガサと漁る


どうやらクローゼットは整理してないらしい


私は裕の背中を見て笑った


やっぱり好き


「あった、はい」


私は卒アルを受け取り開いた


沢山の顔


でもすぐにわかった


「あった」


「はや」


今より少し幼い裕


でもかっこいい


「モテたでしょ?」


「全然。ずっと彼女いないし」


「嘘だ」


「本当」


「ずっと沙菜が好きだったから?」


「…」


裕は目を逸らす