「―っ…嘘…」

あたしは、授業が終わってからすぐに机を見に行った。


もう、変な目で見られるとか、そんなのどうでも良かった。

ただ、
あたしと机の住人さんが
繋がっていた証を確かめたかった。



でも、
そんなの


―知らなきゃ良かった。






―…机の上の文字は消えていて、ポエムも、交わした言葉も、何も見つからなかった。



「……っ…」


どうして…。

卒業式まで、あと少しなのに…。


もう、話せないのかな。
このまま、お別れなのかな…。



そんなの…嫌だよ……。