…どうしよう。
授業が終わったら書きにいこうか…。
…ダメだ。
先生に見つかる。
それこそ
元も子もない。


そのまま考えふけていると…―



「うわっ。ねぇ、見てぇ?コレ。ださくない?」

「なにこれ。ポエム?」

「普通理科室の机に書くかなぁ?」


遠くから聞こえる
小さな声。
地獄耳はこまる。
いろいろと耳障りだから。

でも、今はこの耳に感謝かもしれない。


―話し声が聞こえた場所は、机の住人さんとあたしの席だから…。


「まじでこうゆうの有り得ないよね〜」

女子独特なイントネーションで、彼女は言っていた。