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時が過ぎるのはあっというまで。


私たちの学校は冬休みになっていた。


そして今日は、24日。


そう、クリスマスイブ。



「それじゃあよろしくね」

「いってらっしゃい」



昼過ぎにお母さんは友達と箱根に向けて出発した。


お母さんの友達の子どもの慶樹くんは、前に見たときよりすごく大きくなっていた。


お父さんは今日も明日も仕事でいないから、今は慶樹くんと、家に2人きり。



「杏姉なにする!?」

「んーテレビ見る？」

「僕かくれんぼしたい!!」



子どもってかくれんぼ好きだよね。


家の中にそんな隠れられる場所ないって。



「あとでお菓子買いにいこっか」

「お菓子!?」

「好きなの買ってあげる！」



子どもってお菓子って聞いただけですぐ喜ぶよね。


そんなとこも可愛いんだけどね。