なんだか嫌な予感…


まさか本当にうちに来るなんて言い出さないよね?




「今年のクリスマスは杏ちゃんちか〜」

「ちょ、勝手に決めないでよ」

「俺ケーキ買ってくよ!何ケーキがいい?」



すでに話聞いてないし…


もう知らない。



「杏!よかったね!」

「よくないよ〜!部屋掃除しなきゃ…」

「もー気合い入っちゃって!」



小声で話しかけてくる美保の言葉に、思わず赤面する。


気合いなんて、入ってないってば!!



「美保たちも来る?」

「なんで。嫌よ」

「そう…」



あからさまに嫌な顔しなくても…


ダメ元で聞いてるんだから。


本当に嫌だったら、ちゃんと断れる。


そのくらいできる。


だけど、なんでかな。


少し楽しみにしてる自分がいたんだ。