次の日。
なぜか勝手に話が進んでるクリスマスデートのお話。
どういうわけか美保と小林くんも乗り気になってるし。
なんとなく言い出しづらい雰囲気だったけど、私は話を止めて言った。
「…ってわけだから」
「え!?無理ってこと!?」
「うん、ごめん」
私がそう言うと、宇野くんはがくっと肩を下げた。
全く、大げさな。
「じゃあ、杏の家に行けば?」
「は?」
「杏がベビーの面倒見なきゃなら、杏の家に宇野が行けばいいだけじゃない」
ベビーって。
慶樹くんはもうベビーって歳でもないんだけど…
たしか、今5歳だったかな。
前に何回か会ったことあるんだよね。
「その手があったか!!」
美保の言葉を聞いて急に元気になった宇野くん。