「それ…宇野くんも?」

「さあ。気づいてないんじゃない?」



アイツも自分のことには鈍感だしねって、美保はそう言ってたけど…


でも、それにしても私、どうしちゃったんだろう。


宇野くんのこと、見てるだなんて。


ただ、カ、カワイイって言われただけなのに…


…気をつけよっと。



「イルミネーションとかどう?」

「なにが?」

「宇野とデートで行くとこ」



…っいや、ちょっとまって!


私、行くなんて、一言も言ってないのに!!



「まあ定番よね」



そういえば美保も、小林くんとイルミネーション見に行くって言ってたっけ。


しばらくして、私と美保は家に帰った。