「え、待って。頭がついていかない…」
「あの日私が見たの、やっぱり司だったんだって!」
え? そうなの?
じゃあ、隣にいたっていう女の人は…?
「司、お姉さんがいるんだって!」
「お姉さん?」
「うん!それであの日は、これを買いに行ってくれてたんだって!!」
1人テンションの高い美保は、キャーッなんて言いながらクッキーを食べている。
それも、小林くんからもらったやつだよね、きっと。
ちょ、ちょっとまってよ。
つまりは、あの日小林くんはお姉さんと美保のブレスレットを買いに行ってたってこと?
でもなんで?
「少し早めの誕生日プレゼントだって♪」
誕生日…?
ああっ!!
そっか…美保の誕生日来週だっけ?
そっか、だから小林くん、美保にプレゼント買いに行ってたんだ。