「杏、おはよっ!!」

「っ…、お、おはよ」

「元気ないねー!ほら!これ食べて元気だしな!」



次の日の朝。


学校に着くと、すでに教室にいた美保は超ご機嫌。


私の手に無理やりクッキーを握らせてくる。


…え、クッキー?



「実は、司と仲直りしたの!!」

「…は?」

「昨日の夜話したんだけど、やっぱり私の勘違いだったみたい!!」



そう言って美保は、左手を私に向けてきた。


え、なに?


仲直りできたの!?



「ほら見て!!」

「かわいい…どうしたの?」

「司がくれたの!!」



そう言う美保の左手首には、キラリと光る可愛いブレスレットがあった。


ピンクゴールドの、シンプルなデザインのもの。