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『美保、ちょっといい?』
『え…な、何』
私がミルクティーを買いに行ってすぐに、教室に小林くんがやってきた。
手には、さっきのピンクの紙袋を持っていたらしい。
『あのさ、最近機嫌悪い?』
『…え?』
『俺、何かした?』
浮気(想定)事件のことで美保は小林くんを避けてたから、不思議に思うのも無理はなかった。
登下校も別々だったし、休み時間も会いに行ったりしてなかったから。
メールも、必要最低限以外は返していなかったらしい。
『それ…私に聞くの?』
『だって、本人に聞くのが1番でしょ』
『自分で悪いことしたなって思わないわけ!?』
美保が怒鳴ったせいで、クラス中が2人に注目した。
教室だったし、美保もなるべく抑えたって言ってたけど…