「とにかく、本人に聞いてみなよ」
「聞いてどうすんの?実は浮気してたゴメーンとか言われたらもうやってけない!!」
さ、さすがにそんな言い方しないと思うけど…
こんなとき、何て言ってあげたらいいの?
「だって、考えてみてよ」
「何を?」
口元にクリームをつけたまま、フォークで私を指す美保。
クリームに本人は気づいてないみたいだけど、話を遮ると怒るから黙って聞いていた。
「もし宇野が他に彼女いたらどうする?怒るでしょ?」
「なっ…なんで私が」
なんで宇野くんが出てくるの!
それに、宇野くんに彼女がいようと私には関係ないことなのに!
「怒んないの!?あんだけアピールしといてだよ!?」
「アピール?」
「はあ…ほんっとに信じらんない…」
怒ってたはずなのに、何故かため息をつかれる私。