小林くんと宇野くんが買ってきてくれた花火は、あっという間になくなった。
余るんじゃない?なんていう私の心配はいらなかったみたい。
「そういえば杏、返事したの?」
「返事?なんの?」
今は美保の家でまったり中。
花火が終わって、本当はもう帰ろうかってことになったんだけどね。
公園から美保の家が近かったこともあって、流れで美保の家に行くことになった。
美保の家から私の家も近いし、帰りの心配も減ったからラッキー。
「何の?って、告白の返事に決まってるじゃん!」
「ああ…それね。したよ」
「え!?したの!?」
私の答えに大きく反応したのは、美保ではなく宇野くん。
…なぜ?
「…どっち?」
「どっちって…」