「どこからが好きで、どこからがスキなのか、区別ができない」



なんだか、自分で言ってて悲しくなっちゃった。


私…変わったな。


自分でもわかるよ。


前は恋愛なんて断固拒否だったのに…


『好き』について、考える日がくるなんて。



「だけど…わかるの」



ここまで言うと、綾部くんはお店の中に入ろうとした。


ま、待って!


話聞いて!!


もう、言うって決めたんだから!



「ま、待って綾部くん!」

「…聞きたくない」

「そっ…それでも、聞いてほしい」



綾部くんは、私に背中を向けて立ち止まった。


そのまま、私は話続けた。



「綾部くんに対する好きは…」