「ふぅ…みんなすごいな」
トイレから出て、少しお店の外で休憩中。
ずっとあそこにいたら質問攻めで体力の限界。
みんながあんなに見てたなんて、思ってもみなかった。
それにしても…
『美男美女でさ!羨ましいよ!』
美男美女…
確かに、宇野くんは美男だ。
クラスの子も、みんなカッコイイって言ってる。
私も、少しは認めちゃう…かな。
現に、この間告白されていたところを見た。
本人たちは、気づいてなかったみたいだけど。
あのときは宇野くんと帰る約束をしてたけど、何だか胃がムカムカしてきて、急いで家に帰ったんだったっけ。
『お似合いだったよね!』
…どこが?
大体、私は美女じゃないし。
全然お似合いとかじゃない。
…はあ。