「ところでさ、

高木はどうしてんの?」

「ああ、高木?」

「一浪して、

結局どこ行ったの?」

「洋菓子の専門学校」

「へ?」

玉森は思わず

運転している薮の

顔を見る。

「洋菓子ぃ?なんで?」

「さぁな。でも、高木、

甘いもん好きじゃん」

「いや、

そういう問題じゃなくて」