「薮ちゃ〜んっ。

この素敵なお車に

僕のこのオンボロボロの

スーツケースも

お願いしますよ〜」

薮は呆れた顔で

玉森を見る。

「…後ろに乗せろよ」

「はい、は〜い」

玉森は、後ろのドアを開け

スーツケースを

ドンっと乗せ、

バンっ!と閉める。