「あやちゃん、気がついた?」

「さ…ケホッ」
声が出ない


「無理にしゃべらなくていい。

どうしてここにいるかわかる?」


わたしは顔を横に振った


「大会が終わって倒れたんだよ?」


「お前無理しただろ?ホントは朝から具合悪かったんだろ?」

ゆうが怒ってる


「ごめんなさい」

声にならない声でゆうに伝えた



「今回は無理した分長くなるからね」

佐野先生の言葉に、わたしは素直に頷いた