有太朗は体温計を見て驚いていた

相当高かったのだろう


「何度だった?」

「42.7℃…」


「42.7℃だと!?

あやちゃんがんばれ!」



そんなになるまで…

昨日の診察で、あやちゃんの異変を見抜けなかった俺のミスだ



ケホッケホッゼーケホッ


「よし戻った

有太朗、病院つれてくぞ」


俺は車に飛び乗り、病院までの通い慣れた道を急いだ