父さんとロビーまでやってきた


「なあ有太朗、お前の気持ちはよくわかる

でもな、いまのあやちゃんはとても危険な状態なんだ

またいつ意識がなくなってもおかしくない…」


「オレは…あやを失うのが怖いんだ

オレの大切なものを失うのが…」


オレの声は震えていた


父さんはオレの背中を優しくなでてくれた



「心配するな」