僕たちはしばらく黙ったままでいた。



みきは、ソファ−の上で、膝を抱えて丸くなる。
痩せて、小さな体が、余計に小さくなったように思えた。



少し休んだ方がいいよ…。



僕は、みきの柔らかい髪をなでる。

茶色で細い、くるんくるんの髪を何度かなでた。



でも…帰らないと…またひどい目に遭う…。



みきは自分の膝の上に顔を埋めてつぶやく。



だったら……ここにずっと居なよ……。