「くおぉらっ!!桜田!!釘村ぁ!!」



教室の扉をゆっくり開けると、勢いのいい怒声と唾を浴びる。



「お前ら何回目の遅刻だ?うぅん?!言えねぇのかぁこの、悪ガキめ!!」



担任である吉村の指示通り吉村の前で正座をする。


担任の吉村は、教師としてあるまじき言葉を発しながら俺らの頭にぐりぐりと拳をねじ込んでいく。



「先生ぇ、さすがにそれ以上したら教育委員会に訴えられますよ〜?」



教室の後ろのほうから、ふざけ半分の笑い声が聞こえた。