パパと私の2人だけの空間に

パシッという乾いた音だけが響いた



こんなの痛くない


そんなことより

胸の痛みのほうが何十倍も痛い




「 愛彩、産むから 」




それだけ言うと部屋に走った

涙が溢れて止まらなかった



パパにも見捨てられちゃったよ




でも、知って欲しかった
たった一人の家族だから
この気持ちは本気なんだって