「それって、コイじゃない」
「えっ魚?」
「ちがう、恋愛の方。」
公園からの帰り道の間に、理子に電話した。
なんで優を思い出すとドキドキするのかなって。
「えー・・・ないよ。今までそんな経験なかったし」
「でもそういう風にドキドキすんのも経験なかったんでしょう」
「う・・・」
理子は結構、人の心に鋭い。だから、もしかして恋って・・・間違いじゃないのかも・・・?

まだ帰れそうにない、という理子との電話を切り家に帰った。
ゲームに戻ると、ちょうど黒猫さんもかえってきたところだったみたい。
ちょっとだけのんびりしゃべった後、あたしのレベル上げにつきあってくれた。
10レベルになると転職ができるようになって、自分の戦い方にあった職業を選べるんだって。