「へ?」

「トイレの前でつっ立って考え事か?」

笑いながらやってきたのは、これまた同じ学科だった男友達、黒崎 琢磨。

「琢磨!」

「みちるがお前のトイレ長いって怒ってたぞ。」

「あ、やばっ!」

みちるは綺麗な顔してかなりキツイ。
怒らせたらやっかいだ。


「ま~腹の具合悪けりゃ仕方ないって。みちるも許してくれるだろ。」


ん?腹の具合‥?

もしかして琢磨‥

「いや、おっきいやつをしてたわけじゃなくて‥」

「隠さなくていいって!俺らの仲なんだからさぁ」

私の肩に手をのせながらにやりと笑う琢磨を見て、もう言い訳する気にはならなかった。