「・・・えっ!?」



二度目の告白。



これはまたからかわれてるの‥?



でも、目の前にいる航太くんの困ったような笑顔に、嘘があるとは思えない。



「ぇ‥と‥」



明らかに挙動不審な私。

どうリアクションをすればいいのかわからない。

目も合わせられず、視線が宙をさまよった。



「ふっ」


航太くんが吹き出して、頭に置いていた手をジャケットのポケットに突っ込む。


「今度飲みに行こう。」

「へっ?」

「今度は二人で。」

柔らかい微笑みを浮かべて、航太くんが言った。


「土曜日はだいたい休み?」




仕事のことを訊かれているのだと気付くのにちょっと時間がかかった。




「あ‥うん。」


「じゃあ来週の土曜日。空けといて。」


航太くんの手が私の頭に置かれ、ぽんと叩かれた。




「また連絡する。」




おやすみ、と言い残して、航太くんは去っていった。



「土曜日‥?」


今のって、デートのお誘い?


私、オッケーしたことになってるの?


え、何?

なんなの?


やっぱりわけがわからない!




ていうか‥
あの告白は何だったの?



またしても私は座り込んでしまったのだった。



今度は頭を抱えて。