結局、お色直しには間に合ったものの、その後はみちるに散々文句を言われ、お詫びに今度おごることを約束させられた。 でも、みちるとそんなやりとりをしていたおかげで、あまり二人の姿を見なくてすんだ。 今さら何を思ったって仕方ない。 どんなに想っても、徹平と結ばれる日はやってこない。 グラスに残ったワインを飲み干しながら、私は何度も自分に言い聞かせた。