「言ったよね?お色直しに入るまでに帰ってきてって!ドレスの写真一緒に撮りにいこうって!」

みちるはかなりご立腹の様子。

新婦がお色直しをしてしまったら、ウェディングドレスからカラードレスになっちゃうから、その前に写真を撮りに行こう!と言われていたのだ。


「もうお色直し入っちゃったし!どーしてくれんのよ!」

「ごめんって!すっごくお腹痛くてさ‥」

「言い訳はききたくなーい!かわいいデザインだったから近くで撮りたかったのに!」


みちるはブライダル関連のドレスサロンで働いている。
だからどの結婚式に行っても花嫁のドレスの写真を撮っているのだ。


「まぁ腹の具合悪いんならしゃーないだろ!
みちるもそんな怒んなよ~」

「琢磨にはわかんないわよ!あーー!ドレスーー!」

「徹平に頼んで焼き増ししてもらえばいいだろ?な?」

「・・・その手があったか!琢磨エライ!」


琢磨が間に入ってくれて、なんとかみちるの怒りも収まった。