〖ガラスの命〗


─数日後─

私は決心した。
峰原さんへの返事を・・・。


「スミマセン呼び出して・・・」

「いや、いいんだよ」
「それより大変だったね・・・」


私は峰原さんを
職場の屋上び呼び出した。


「・・・え?何がですか・・・?」

「娘さんだよ」
「亡くなられたんだって?」


今も倖を思い出すと
涙が溢れそうになる。

でも、私はもう負けない
と決めたから・・・!


「惜しんで頂、ありがとう
ございます・・・」

「ですが、今は返事を
させてもらいます」


揺るがない志と勇気。


「・・・そうか、じゃあ
聞かせてくれ・・・」


大きく息を吸って
呼吸を整える。




「ゴメンなさい・・・っ!」


返事は唯一つそれだけ。
それ以外は何も無い。

「私、色々考えたんです」

「でも、本当の家族と言える
のはやっぱり倖だけで・・・」


そこまで言い終えると
また深呼吸。


「私ここの仕事、辞めます!」

「峰原さんには大変迷惑を
かけました」

「・・・でも・・・ゴメンなさい・・・」


私はそのまま屋上を出て行った。